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女子に誘われて☆ 3 [トラオ]

昨日の続き

エレベータの前にトラオを迎えに行くと、チーンと扉が開いた瞬間トラオ飛び出して叫んだ。
「おかーさん、トラオ、生きてるよーーっつ。ごめんなさーーーい。
やくそく、だいじーー。まもりたいよーー
トラオ、じてんしゃ くんれんぶそくーーー
うわぁーーーつ!!!」
「よく帰ったねー。本当に生きててよかったーーっつ」
顔はぐちゃぐちゃ。鼻水だばだば。
トラオとひしと抱き合った私の服は、あっというまに、トラオの汗と涙でぐっしょぐしょ。

少し落ち着いたトラオに、聞いてみた。
「どこまで行ってたの?」
「○○スーパー。さかみち きびしかったよ。がんばった。
ひとりで かえった。うおうおーーーーーっつ。」

○○スーパーは、大人がさっさと歩いて15分くらいのスーパー。
学校のまだ向こう。
山を越えて、帰りは相当な坂道。
高校男子でも、必死の立ちこぎで登る心臓破りの坂なのだ。
トラオは、コマなしに乗れるようになって、まだ数カ月の自転車超初心者で、初めての遠出。さらに、連れて行ってくれた「はるなちゃん」はスーパーで離れ離れになったようだし。(置いてかれたかな)
人通りのない、暗い暗い電灯のない坂道。一人でさぞや心細かったろうな。
Image1086.jpg
(内容と関係ありませんが、欲しいオモチャの前で動けないトラオ。)

「がんばって帰れて、よかった。本当に無事に帰れてよかったね」
ふたりで、泣きながら無事を喜びあいました。
晩御飯は、超手抜きの。にら納豆ご飯を食べて、トラオは鼻水すすりながら
「おかーさん、トラオしあわせだよー。ずびびっつ。
つかれた。明日、おそく おきる」
と、眠ってしまいました。

とにかく本人も、深く反省し、道路に出るには訓練不足だと痛感したようで、
「お母さんの言うこと聞く」と、しきりに反省していました。
いい勉強になったね~~~トラオ。
本当に無事でよかった。本当に無事でよかった。生きているって素晴らしい。

ちなみに「はるなちゃん」は学校の友達で、一年生☆
年下の女子に誘われ、かき氷を御馳走になって、二人で遠くまでサイクリング!そして、スーパーでおいてけぼり!
思い出したら、わはは☆素敵な経験ですなぁ。


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