大法要に行きました。

先日、お寺から一通のハガキがきました。
母の遺骨を納めた菩提寺からです。
「年次供養大法要」のお知らせでした。
昨年一年間で、そのお寺に納骨した諸霊を供養する大法要なのだそうです。

4月１5日。母の命日には、もちろんお寺に行きました。
命日は、悲しかったぁ～。
去年の今日のことを忘れていた事までも、ハッキリと思い出してしまうのです。
恐るべし命日！一日中メソメソしていました。
みんなの都合で、三月に一周忌をしちゃったけど・・・・
なるほど、命日には、本当はみんなで集まって、話したほうが、気が楽なんだなぁ？
以前お坊様が
「仏事は、遺族のためにあるんですよ」
と、仰っていたのを、思い出しました。

さて、3週間早く一周忌を終えて、一人で命日にお寺に行って、さらに、1月せずに「年次供養大法要」って随分法事が続いているな～～～と、思いつつ、お寺に参りました。
お寺の近くに行って、びっくらこいただよ！
お寺の３００ｍ以上離れているのに、すごい人！お祭りですか？人！人！人！
お寺の外に受付を設けてあるんですけれども、受付だけで、３０分待ち！
さらにお寺の中に入るまでに、４０分！
みなさん、御家族揃ってお参りにいらしています。明るくて楽しそうにお話ししています。
でも、みんな同じハガキを手に持っています。
つまり、みんなみ～～んな去年、大事な人を亡くしているってことです。

それを見て、昔子供のころに読んだ、お釈迦様のお話を思い出しました。
ある人が、親が死んで悲しくて悲しくて、ずーっと泣いていたそうです。
それを見たお釈迦様が
「一軒一軒の家をまわって、家族が死んでいない家を探しなさい」
と、仰られたそうです。その人はその通りにしました。
結局、その人は、家族が死んでいない家を探すことはできなくて、泣くのをやめた・・・・という、お話です。
この大供養にも、そんな意味があるのかも。
私は、一軒一軒、余所のお宅を回る手間が省けました（笑）
悲しいのは自分だけじゃないし、親が死んだのは、自分だけではないものね。
仏事は、本当に遺族のために意味があるのだ・・と、ひしひしと感じました。

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