プラモデル壊しちゃった事件 ２

トラオ、お父さんのプラモデルを壊してしまい大泣き。

「いやいや、おかーさん、トラオを大事に育てたからね。
お父さんのプラモデルを壊したのはよくないけど、そのくらいのコトで死なれたらお母さん悲しいからね、何があっても、自分を粗末にするようなことを言ってはいけないよ。
勇気をだして、しっかり謝るんだよ。人はね、ダメなこといっぱいするからね、赦したり、赦されたりして、生きていくんだよーーーー」
そしたら、トラオは涙をながしながらも、顔をあげて
「失敗はせーこーのもと？」
と、聞いてきた。
「う、うん、まーーそんな所だ。もうしなかったら良いだけ」
そうして落ち着いて、泣きやんだのじゃった。
間違う事は誰にでもある、お馬鹿さんな部分もいっぱいある。
失敗をして、学んでいく時期になったんだな～。

（お父さん曰く、「テーマは『ナウシカ』」・・・・すごいセンスだ。。。。）

テレビを見たらアニメでもニュースでも、
「○○は、絶対許さない」
などと、言っている。
「ユルサナイ」は聞くけど、「ユルシマス」はテレビから聞こえることはない。
「ユルサナイ」・・・その安い正義を振りかざし続けてきた人間はどうなるか。ケンカの絶えない人生を送るだけなのだ。（自分で実験済みだ！！！！）

「ユルサナイ」と、安い正義をふりかざしつづけている限り、小さな戦争しているのと同じだ。
その心があるかぎり、戦争はなくならない。平和にもならない。
誰かを断罪しつづける限りは、また自分の罪も罰し続け、責め続けなければならない。
人を赦さないということは、また自分も赦さないということなのだ。

プラモデル壊しちゃった事件の日、父ちゃんは夜遅く帰ってきた。
翌朝、お弁当を作っている母ちゃんにトラオが
「おかーさん、トラオ、おとーさんに『ごめんなさい』っていえたー。
お父さん、『いいよー』って言ったぁー」
朝一番に謝ったようで、晴れ晴れした顔で元気に伝えてくた。
お父さんに怒られるのを、すっごく、怖がっていたのに、ちゃんと一人で謝れたようだ。よかった。
潔く謝れるのも、また成長だ。

赦したり、赦されたりしながら、人との信頼関係を築いていって、そしてまた、大きくなって後輩や、部下、そして子供の過ちも寛容に見守り、そして、人を育てられる大人になってほしい。そう願う。

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