難問がやってきた ２

昨日の続き。
お布団で泣くトラオを、だっこして、よしよしとしているけど、泣きやまない。
１０分経過・・・・うーん。どうしようかなぁ・・・そーだ！
「あのね、あのね、トラオ。人はね、死んでもまた生まれ変わるんだって。
お母さんが死んでもね、生まれ変わるんだって。
そんで、トラオがまた死んでも、生まれ変わるんだって。今度はトラオが、お母さんのお父さんかもしれないよ。兄弟かもしれないよ？
近いところで生まれ変わるんだって、安心して。
また、ばーばにも会えるかもしれないよ！」
と、お話したら、急にピタッと泣きやんで
「そっか・・・。（１０秒経過）
おかーーさんに、なぞなぞの問題だすよ！？！」
さっき、あれほど、泣いて泣いて泣いていたのにーーっつ！
はやっ！切り替え早い！
いや、助かったけど・・・・

さて、この方法。口先だけではいけません。
言う側が、その時真剣にそれを信じて「大丈夫」という雰囲気を「本気」で発さないと成功しません。
ケガをした時、このオマジナイしたから大丈夫！すぐ治る！
宿題ができなくてパニックになってたら、大丈夫！落ちついたらできる！
・・・とかね。
基本、相手がイライラしたりパニックになったりしている時、一緒にイライラしたり、パニックになったり、悲しんでたらダメなのね。

（郵便局の前であった、ピレネー犬。非常に落ち着いた御仁でした。）

しかし、よく考えればこのトラオの今回の「死と病気が悲しい」が、ここまで盛り上がってしまったのは、トラオの中にもちろん、祖母の死が大きく横たわっているとは言え、私が「母の日」に悲しんだりいろいろ考えちゃったのが、トラオにも伝染したんだろう・・・と、推測されます。
気持ちは常に伝染し、よくも悪くも無意識に干渉しあう。
・・・いかんいかん。

結局、人の心を穏やかにするのは、理論でも理性でも科学でもない。
近くにいる人の「大丈夫・安心だ・落ち着くのだ☆パワー」かもしれない。
でも、それでトラオが救われるのであらば、その目に見えない世界を大切にして、根性すえて生きていこう・・・と思う。

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